多くの人が、筋トレして体を変えようと強く決心しても、なかなか続かない人という経験をしたことがあると思います。
筋トレが続かず自分には才能がなく、向いていなかったと悲観してしまう人もいるかもしれません。
しかし、実は筋トレでやる気が出なくなるということは至極当たり前なのです!
筆者のNickですが、実はボディメイクに成功する前に2回ほど筋トレを行っていましたが、どちらも失敗していました。
やる気がなくなる原因としては、やる気がなくなる方法でトレーニングを行っていたからということがほとんどです。では、なぜやる気がなくなるのか?その原因を説明してモチベーションを高く保つ方法について説明していきますので、最後までお付き合いいただけると幸いです。
筋トレのやる気はなぜ出なくなるのか?
筋トレを始めたばかりの初心者の多くはめんどくさくなり、やる気がなくなって三日坊主になってしまいます。
ではそういう人は筋トレが向いていないのか?と思いますが、実はやる気がなくなるのは当たり前のことなのです。
なぜやる気がなくなるのかについて知るにはまず、筋トレをする上で起こる体の反応について知っておく必要があります。
筋トレをすると主に次の反応が起こります。
- 脳が体に負担がかかっていることを認知し、このままの筋肉ではその負荷に耐えられないということで、筋肉をつけようと働きかける。
- 筋トレ自体や扱う負荷を体が脅威に感じ、やる気を起こさせないことで、筋トレを回避しようとする。
つまり、筋トレをすると体だけでなく、脳にも負担がかかります。
脳が筋トレの負荷を脅威に感じることで起こる反応として、筋肉をつけようと働きかけるとともに、筋トレ自体を避けるためにやる気をなくすということです。
一つ例え話としてバイトの話を持ち出します。
朝早かったり、あまり面白くないバイトをやっている場合は、明日バイトがあるということを考えるだけでストレスに感じ、行きたくないと思いませんか?
実はこれも脳がバイトのストレスを回避するために、バイトをさせないように働きかけているからであり、これは筋トレでも同じことが言えます。
一つ目の反応は筋肉が成長するためは大変嬉しいことですが、二つ目の反応が起こることによって、筋トレを嫌に感じ、三日坊主で終わってしまうということですね。
これが筋トレのやる気がなくなるメカニズムです。そこで、どのようにすればやる気の低下を防げるのかについて詳しく解説していきます。
筋トレでやる気が出ない原因と対処法
筋トレを行うと、脳がその負荷を脅威に感じて、やる気を起こさせないようにし、モチベーションが低下してしまうと説明しましたね。
しかし、筋トレで体を見違えるほど変えることができた人がいるということも事実です。
ではなぜ多くの人が筋トレを脅威に感じてしまうのでしょうか?
筋トレを脅威に感じる理由は、一つだけではなくさまざまあります。やる気がなくなる理由をいくつか挙げます。
- 筋トレを頑張りすぎている
- 筋トレで扱う重量が重すぎる
- 筋トレ前の食事のタイミング
- 寝不足や疲れがある
これらについて理解することで、筋トレのやる気がなくなることに対して対処することが可能になります。ではそれぞれについて解説していきます。
筋トレでやる気がなくなる原因1:筋トレを頑張りすぎている
筋肉はすぐにつけることはできません。筋肉の成長を自分が実感できるのは最低でも3ヶ月はかかると言われています。そのため、その日だけ頑張ったとしても、3ヶ月という期間で見るとほとんど意味はありません。
またその日だけかなり頑張っても、疲労が十分に取れない可能性がありますし、次また筋トレを行うときに、「またあのくらい頑張るのか」と脳が思ってしまい、やる気が低減してしまいます。
筋トレを頑張りすぎることへの対処方法
これは初心者に特にありがちですが、調子がいいと思った日は多少無理してでも筋トレをしてしまいます。
しかし、調子が普通に戻った日に、調子がいい日と同じことをすると、筋トレに対し体は強く拒否反応を示しますし、長くは続きません。
筋トレ中級者以上はこのことを理解しています。そのため、調子がいい日は頑張りますが、調子が普通の日は調子がいい日ほど追い込んだりはしません。
しかし、初心者はこのことがわかっていないため、また前回と同じくらいやらないと筋肉がつかないなどと思ってしまい、結局やる気が低減してしまいます。
筋肉は前回よりも少しでも重い重量や、回数をこなせていれば、成長していきます。
そのため、調子が良い日に多少頑張ってもいいのですが、常にそのパフォーマンスを求めるのではなく、その日のパフォーマンスに合わせ、無理だと感じない範囲の負荷で筋トレを行いましょう。
頑張りすぎている場合は、思い切って休むことも成長する上では欠かせません。休むことで筋肉をしっかりと休ませることができ、その結果成長にも繋がってきます。
→筋トレの休息日の設け方、過ごし方はこちらで詳しく説明しています。
筋トレでやる気がなくなる原因2:筋トレで扱う重量が重すぎる
筋トレで扱う重量が重すぎた場合、体には大きな負荷がかかります。実はこれも脳にとってはかなり脅威だと感じます。
例えば学校や仕事、アルバイトなどでかなり重たいものを持った経験は1度や2度はあると思います。そのときかなり重たいためか、早く下ろしたいと恐怖に近いものを感じたことはありませんか?
実はこれは筋トレも同じで、扱う重量が重すぎると脳はその負荷を脅威に感じてしまいます。
つまり扱う重量が重すぎることも、やる気がなくなることに繋がります。
筋トレで扱う重量が重いことへの対処方法
筋トレでは重量選びはとても大切ですが、現在の自分に合った重さを使用することはとても大切です。今の自分に合った重量とは次のようなことです。
- 正しいフォームで行うことができる重量
- 正しい部位だけに効かせることができる重量
- 目的とした回数(筋肥大目的なら8~12回)行うことができる重量
まず正しいフォームで行うことができない場合は、その重量は重すぎます。また初心者の場合は軽い重量でもフォームに慣れておらず、崩れてしまうこともありますね。そのため基本的に初心者が重たいものを扱って筋トレをしても意味ないことがほとんどです。
またフォームが崩れることで、対象の筋肉に負荷をかけることはできなくなります。また、対象の筋肉だけでは重さを支えきれずに、他の筋肉や骨や関節などの力も利用して筋トレをしようとするため、目的とする部位に負荷をかけることができません。
またこれらの問題がなくても、初心者は筋トレ回数が少なくなってしまうくらいの重量で行うメリットは少ないです。そのため、しっかり負荷を感じられて、正しいフォームで筋トレができる8~12回程度反復できる重さを使用しましょう。
初心者は正しいフォームでしっかり目的の部位に負荷をかけることが大切なので、あまり重い重量を扱わずに行うと、筋肉は成長し、やる気の低減も防げるでしょう。
→筋トレの効果を最大化するためには適切な負荷や回数があるということは説明しましたが、これについてはかなり深く知っておいた方がいいことはまだまだあります。これらについて詳しく知るにはこちらから!
筋トレでやる気がなくなる原因3:筋トレ前の食事のタイミング
食事のタイミングによっても筋トレのやる気が出なくなることがあります。例えば筋トレ前に全く食事をとっていない場合や、食事後すぐなどです。
全く食事をとっていない場合
4時間以上食事が空いた場合に筋トレを行う場合は注意が必要です。
なぜなら食べたものは約3時間程度で吸収され、それ以上の時間が空いてしまうと、体にとっては栄養が枯渇した状態になるからです。
栄養が枯渇した状態で筋トレを行うと、体内に筋トレを行うための十分な栄養がなく、すぐに疲れたり、十分な力を発揮できなくなったり、集中力が続かなかったり、筋トレを行う上で支障をきたしてしまいます。
そのため、筋トレは食後2~3時間後がゴールデンタイムとなります。
食後すぐに筋トレを行う場合
食後すぐは、食べ物を消化するために、胃などに血液が集中します。
筋トレをすると、負荷をかけた部位に多くの血液が流れ込むため、食後は血液が十分に流れることができず、やる気が出にくいタイミングとなります。
食後2~3時間後が筋トレのゴールデンタイムと紹介しましたが、食後2~3時間後を狙って筋トレができない場合もありますね。そのようなときはサプリメントを上手に利用することで解決できます。
どのようにサプリメントを摂るのが効果的なのかについては次の記事にて詳しく説明していますので、ぜひとも参考にしてください。
→空腹時の筋トレは意味がありません!筋トレ前の食事の効果的なタイミングや忙しいときの対策方法などを紹介します!
筋トレでやる気がなくなる原因4:寝不足や疲れがある
寝不足や疲れがある場合は、はっきり言って筋トレはしないほうが良いでしょう。
やる気がなくなるということは体がその負荷を脅威の感じているということは何度も説明しましたが、寝不足や疲れがある状態で筋トレをしても怪我の可能性があったり、回復が遅くなったりと様々な不調が出ますよね。そのため、これらのタイミングではやる気が出ないことは当然になります。
寝不足や疲れがあるタイミングで無理に筋トレを行うことはおすすめできません。このような場合は、思い切って休んだほうがいいでしょう。
それでも筋トレのやる気が出ない場合
基本的にはやる気が出ない場合は上記のどれかが該当しています。しかし、上記のことを全て気をつけていてもやる気が出ないことがあります。
そういうときの対象方についてですが、思い切った方法をとると改善されることがあります。
例えば、今まで扱っていた重量をかなり下げてみたり、今まで行っていなかった種目を取り入れてみたり、カフェインを活用したりすることが挙げられます。
重量を落とすと負荷が下がるため、よりフォームや負荷を意識して行えます。重量を下げて「こんなにも筋肉に負荷はかかるものなのか」と実感することで、それが気分転換になりやる気が出てくることがあります。
また、今まで行っていなかった種目を行うことは、今まで感じることのなかった刺激を感じることができます。この新しい刺激によってやる気が出てくることもあります。
また、カフェインも筋トレ前には効果的です。コーヒーなどに多く含まれるカフェインですが、カフェインには興奮作用があり、筋トレのやる気も出てきます。またコーヒー以外でもカフェインはサプリメントなどでも摂取することができます。筋トレ前にコーヒーを飲んだり、サプリメントのカフェインから摂取することをおすすめします
→まだまだある!筋トレ前にコーヒーを飲むことで得られるメリットを全て紹介します!
筋トレのやる気はなくなる原因と対処法まとめ
なぜ筋トレのやる気はなくなるのかについて原因と対処法について説明してきました。
やはり多くの人に当てはまることが頑張りすぎていることでしょう。筋トレをするという行為だけでも初心者にはかなりの刺激になります。そのため、あまり追い込むことは考えず毎日少しの負荷で少しずつ始めてみてください。
習慣づくと筋トレをしていない方が変な感じがしてきますので、ぜひとも無理せず少しずつ頑張ってください!